株式会社設立!出資が悲劇のはじまりに・・

おはようございます!下北沢司法書士事務所の竹内と申します。会社法務、相続、遺言、後見、信託、不動産売却サポートなど中小企業と個人の課題解決に取り組む司法書士事務所です。

今日は会社設立のホラーな話をします。あるところにこんな人がいました。自分の業界で経験を積み、ノウハウを学び、仕事のつながりもできてさぁ独立だ!!と思ったものの一番の問題を忘れてました。そう、お金。業種によってはまとまったお金がないと事業をはじめられない場合もあるものです。しかしいきなり銀行から借りれるだけ借りて借金大王になるにも怖い・・・。そんな時に救世主があわられました。なんと新会社に出資してくれるそうです!!出資するということはお金を払って株をもらうということ。払ってもらったお金は借金ではないので返さなくてOK!!出資者には株主として株主総会などする権限や、議決権を与えられますが事業内容そのものに細かく口を出してくる雰囲気はありません!!もう完璧です。こうして事業をはじめてはや12年・・・。会社設立時のことなんてもうたまに思い出す程度です。ここで思いもよらぬトラブルが・・・・

ある日、知らない弁護士から電話がありました。仕事先とトラブルになった覚えは全くありません。なんの話でしょうか。バクバクする心臓の鼓動を感じながら話を聞いているとどうやら、10数年前に出資してくれた人の会社が民事再生手続きに入ってしまったようです。そういえば、個人でなく自分が経営する会社から出資してくれていました。弁護士いわく、当時出資した金額で買い戻して欲しいとのこと。しかし流行り病が大きく経済に影を落とし、自分の会社の売上も右肩下がりで復活の兆しがありません。いきなり数百万円のお金を用意することなんてとてもできず、手が打てないでいました。そうしてる間にも自分の会社の売上は急な角度をつけてグングン下がっていきます。もう弁護士からの連絡の事なんて考えられず、銀行に金融融資の相談に・・・。定款や株主名簿など一通りの書類提出を求められますがここで株主が再建手続き中であることがひっかかってしまいます・・・。このままでは融資が受けられず、結局は株の引き取り分のお金もまとめて融資を受け即座に株式譲渡の手続きをとりことになりました。10数年前に出資してもらい、忘れていたお金が思わぬ形で最悪のタイミングで回収されることになってしまいました。

はい!これは実際にあった話をアレンジしてお話ししました!!出資してもらい、株主になってもらうのは悪いことではありません。それどころか出資しやすい仕組み作りが株式会社制度そのものと言っても過言ではないと思います。しかし、出資してもらったら常に株主とコミュニケーションを取り、また株主の状態を把握しておくことも大切になります。そうしておけば、こうした事態になる前に事前に状況悪化を把握でき、対応できたかもしれません。お金を出してもらえることはメリットですが議決権を持たれること、株主との関係構築に手間とコストがかかることなど第三者に出資してもらうことには気を付けなければいけない点もあります。その辺、誰かに相談したくなったらぜひぜひ下北沢司法書士事務所にお声がけくださいませ!

下北沢司法書士事務所 竹内友章

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