相続手続きの理不尽さ・難しさ|専門家がストレスを減らす方法

銀行からの『追加書類のお願い』。私も経験した理不尽な話

「理不尽だな…」と感じることは、日常生活のなかで誰にでもあるのではないでしょうか。実は、相続手続きの専門家である私も、仕事のなかで同じように感じることがあります。

今回は、私が経験した「ちょっとした理不尽」なお話から始めさせてください。ただ、もしあなたが相続手続きに不慣れで、仕事や家事で手一杯のときに同じ状況に陥ったら、とんでもないストレスになりかねない、そんなお話です。

当事務所は、お子さんがいらっしゃらないなどのご事情で相続人の数が多くなる、複雑な相続手続きを得意としています。その日も、戸籍の収集から相続人の確定、住所の調査、そして相続人全員へのご案内と、遺産分割協議書への署名・押印まで、すべてが順調に進んでいました。

いよいよ最後のステップ、銀行預金の払い戻しと不動産の名義変更(相続登記)です。今回は不動産の売却も控えていたため、まずは相続登記を優先して無事に完了させました。

残るは5つの銀行での預金手続き。1行目、2行目と順調に終わり、3行目の手続きで、それは起こりました。

銀行との書類のやり取りは、多くが郵送です。手続きが終わると、計算書類や解約済みの通帳などが書留郵便で返送されてきます。その日も、いつものように書留を受け取り、「これで3行目も終わったな」と安堵しながら封筒にハサミを入れました。

いつもなら真っ先に見つかるはずの、振り込み額が記載された計算書が見当たらないのです。あれ?おかしいな、と書類の束をかき分けていると、一枚の案内文が目に飛び込んできました。そのタイトルは、「追加書類のお願い」

終わったわけではありませんでした。相続登記も通り、他の2つの銀行も同じ書類で問題なく手続きできたのに、なぜ…?

追加で求められたのは、すでに関係を証明するために提出済みの戸籍と内容が重なるようなものでした。幸い、手元に保管していたのですぐに返送して事なきを得ましたが、その時ふと思ったのです。

「これが一般の方だったら、どれほど大変だろう」と。

まず、書留郵便を平日の昼間に受け取ること自体が難しい方もいるでしょう。案内文に書かれた「追加の戸籍」が具体的に何を指すのか理解するのも一苦労かもしれません。もし手元になければ、また役所に取りに行かなければならないのです。体調が優れなかったり、仕事で心がすり減っていたりしたら…。「もういいや」と手続きを放置してしまっても、何ら不思議はないと感じました。

この経験から、相続手続きがもたらすストレスの根深さを改めて痛感したのです。

相続手続きで多くの人がぶつかる「3つの高い壁」

あなたが今感じているストレスや「理不尽だ」という思いは、決してあなた一人が抱えているものではありません。多くの方が、相続手続きという道のりで、大きく分けて3つの高い壁にぶつかります。この全体像を理解するだけでも、少し心が軽くなるかもしれません。このテーマの全体像については、相続手続きが遅れる主な原因と、司法書士選びのポイントで体系的に解説しています。

相続手続きで多くの人が直面する「銀行の壁」「人間の壁」「手続きの壁」という3つの困難を図解したインフォグラフィック。

第1の壁:なぜ?銀行ごとに違う「理不尽な」追加書類

「法務局では通ったのに」「A銀行では大丈夫だったのに、なぜB銀行だけダメなの?」これは、多くの方が抱く当然の疑問であり、まさに「理不尽」の正体です。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。銀行は「相続人ではない人にお金を渡してしまう」というミスを防いでトラブルに巻き込まれないようにしたいからです。

そのため、各銀行はトラブルを未然に防ぐために、それぞれ独自の厳格な内部ルールを設けています。法務局や他の銀行がOKとした書類でも、「当行のルールでは、念のためこの戸籍も必要です」という判断がなされることがあるのです。これは、あなたを困らせたいわけではなく、銀行側の防衛策なのです。

具体的には、

  • 亡くなった方の出生まで遡る戸籍だけでなく、さらに古い戸籍を求められるケース
  • 発行から3ヶ月や6ヶ月を過ぎた印鑑証明書を再取得するよう言われるケース
  • 遺産分割協議書の内容について、より詳細な説明を求められるケース

など、様々なパターンがあります。「そういう事情があったのか」と頭では理解できても、実際に何度も追加書類を求められると、心が折れそうになるお気持ちは痛いほど分かります。この銀行相続手続きの負担を軽くする方法は、特に精神的な負担が大きい場面の一つと言えるでしょう。特に追加書類を求める案内には理由の説明などが書いてわけでもないし、この辺も小さなストレスとなって日常生活の質を下げてしまうかも知れません。

第2の壁:話が進まない…複数相続人との「連絡の難しさ」

相続手続きで最も心をすり減らすのが、他の相続人との人間関係かもしれません。特に相続人が複数いる場合、スムーズに話が進まないことが少なくありません。

連絡が取れなくなったり、非協力的な態度をとられたりする背景には、様々な理由が考えられます。

  • 長年疎遠で、今さら連絡を取りづらい
  • 過去の家族間の出来事から、感情的なわだかまりがある
  • 相続への関心が薄く、手続きの重要性を理解してもらえない
  • 他の相続人が主導することに不満を感じている

こういう時にもらいなおすのが大変なのが印鑑証明書です。重要な書類なので関係性が悪いと何回もだすの嫌なのは当然と言えるかも知れません。印鑑証明書は日付制限があるので手続きが長引きそうなときは注意が必要です。期限ぎれでもらいなおしが必要になると厄介です。

第3の壁:心身ともに限界…手続きそのものがもたらす「ストレス」

銀行や相続人との調整だけでなく、手続きそのものの煩雑さが、じわじわと心と体を蝕んでいきます。

時間的な制約:役所や銀行の窓口は、基本的に平日の昼間しか開いていません。仕事や家事の合間を縫って、何度も足を運ぶのは大変な負担です。
膨大な労力:亡くなった方の出生から死亡までの連続した戸籍謄本、相続人全員の戸籍謄本、印鑑証明書、住民票、固定資産評価証明書…。集めるべき書類は多岐にわたり、遺産分割協議書などの専門的な書類作成も必要になります。
精神的なプレッシャー:何より辛いのは、「いつになったら終わるのか」という先が見えない不安です。「相続手続き 疲れた」「相続 ノイローゼ」といった言葉で検索してしまうほど、精神的に追い詰められる方もいらっしゃいます。

大切な方を亡くされた悲しみが癒えない中で、これだけの負担を一人で抱え込むのは、あまりにも過酷です。あなたが疲れ果ててしまうのは、決して無理もないことなのです。不動産がない場合の相続手続き(遺産承継)の進め方であっても、その負担の大きさは変わりません。

そのストレス、専門家ができる限り引き受けます

これまでお話ししてきた「銀行の壁」「人間の壁」「手続きの壁」。これら3つの高い壁を乗り越える最も効果的な方法が、司法書士のような専門家に依頼することです。

専門家に依頼するメリットは、単に手続きを代わりにやってもらうだけではありません。それは、あなたの「時間」「労力」「精神的負担」を劇的に軽減し、あなたの生活の質そのものを向上させることにあります。私たち司法書士は、遺産分割協議書の取り付けや相続登記といった専門技術が必要な部分はもちろん、手続き全体を通してあなたの心の平穏を守るパートナーです。

メリット1:時間と心の余裕が生まれる

専門家に依頼すれば、あなたはもう、平日の昼間に役所や銀行の窓口で長時間待つ必要はありません。山のような書類の束と格闘したり、「次に何をすべきか」と常に考え続けたりするプレッシャーからも解放されます。

手続きにかけていた時間を、あなたは本来使うべきことに使えるようになります。仕事に集中する、家族と穏やかな時間を過ごす、あるいは静かに故人を偲ぶ…。相続手続きという非日常のストレスから解放され、あなた自身の人生を取り戻すこと。それが、私たちが提供できる最大の価値の一つです。

相続手続きのストレスから解放され、自宅でリラックスしてコーヒーを飲む女性。専門家への依頼で心の平穏を取り戻した様子を象徴している。

メリット2:難しい連絡・調整役をすべて任せられる

相続人間の連絡や調整は、最も精神を消耗する作業です。特に、関係性がこじれていたり、相手が非協力的だったりする場合、当事者同士で話を進めるのは困難を極めます。

私たち司法書士が第三者として中立的な立場で間に入ることで、感情的な対立を避け、冷静な話し合いの土壌を作ることができます。法的な知識と経験に基づき、疎遠な相続人や難しい相手にも丁寧かつ的確にアプローチします。

「自分からは言いにくい…」「どう伝えたらいいか分からない…」
そんな相続で感情的対立があるときの中立的な進め方を伴うようなデリケートな連絡も、状況に応じてできる限り私たちがサポートします。あなたはそのストレスから解放され、安心して結果を待つことができるのです。

メリット3:手続きの漏れやミスを防ぎ、将来の安心を確保する

相続手続きは、一つ一つのステップが法律で厳密に定められています。もし書類に不備があったり、期限のある手続き(例えば相続放棄など)を忘れてしまったりすると、後々もっと大きなトラブルに発展したり、思わぬ金銭的損失を被ったりする可能性があります。

専門家が手続きを行うことで、法的に適切な手続きとなる可能性が高まり、抜け漏れやミスのリスクを抑えやすくなります。特に、不動産の名義変更である相続登記で起こりがちなミスと対策は、2024年4月から義務化され、専門的な知識が不可欠です。目先の手間を省くだけでなく、将来にわたる法的なリスクを回避し、確かな安心を手に入れることができるのです。

下北沢司法書士事務所ができること

相続手続きは、法律や制度の知識だけで乗り越えられるものではありません。そこには、家族の歴史や、言葉にならない様々な感情が複雑に絡み合っています。

当事務所の司法書士は、心理カウンセラーの資格も有しております。これは、「法律」という論理的な側面だけでなく、ご依頼者様が抱える不安や悲しみといった「心理」の側面にも寄り添いたい、という強い想いからです。

私たちは、単に手続きを代行するだけの専門家ではありません。あなたの話をじっくりと伺い、法律と心理の両面から、あなたが抱える不安を一つひとつ丁寧に解消していくパートナーです。理不尽な思いや、誰にも言えないストレスを、どうか一人で抱え込まないでください。

エリアも葛飾区や江東区など事務所所在地より遠い東京23区の方、千葉・埼玉・神奈川など首都圏の方も大歓迎しております。

対応エリア | 相続手続、遺言、相続放棄、会社設立、不動産売却なら下北沢司法書士事務所

まずは無料相談で、あなたの状況をお聞かせください

下北沢司法書士事務所 竹内友章

無料相談ご予約・お問い合わせ

 

ページの上部へ戻る

トップへ戻る

0368055496電話番号リンク 問い合わせバナー