おはようございます!下北沢司法書士事務所の竹内と申します。今日は不動産会社に勤めていた経験も交えて、不動産会社の出す査定価格についてお話します。以前、「良い不動産会社の選び方」についてブログを書きましたがその第2弾です。
過去記事はこちら↓
みなさんがご自宅を売却しようとして、あるいはまだ売却するか分からないけど検討材料にしたくて不動産会社に査定を依頼したとします。そうすると、不動産会社はどのように査定をすると思いますか。不動産会社も事業ですので、依頼につながる可能性が低い場合にあまり時間をかけて査定をしていると会社経営そのものを圧迫することになり兼ねません。そこでまだまだたくさん不動産会社をまわっている段階の方には、不動産会社向けの業務用ソフトを使って簡易的に査定を出すことも多いです。業務用ソフトは価格だけでなく該当地域の法律上の規制についても概要が教えてくれますし、何よりも見た目が綺麗。資料として雰囲気が出るため不動産会社にとっては便利な道具・・・というよりなくては仕事にならない会社さんも多いかも知れません。私ならこの業務用ソフトで作成した資料にレインズ(不動産会社が見るインターネット情報)で売り出し事例や成約事例も一緒につけます。これで、あまり時間をかけずにお客さまにお出しできる資料ができます。これは飛び込みのお客さまなどを想定しましたが、既存のお客さんの紹介だったりリピーターだったりとそもそもご依頼につながる可能性が高い場合、この簡易査定のほか現地調査や役所調査、買取業者へのヒアリングなども同時に進めます。
さて問題はここから・・・。不動産の査定はあくまで査定です。「3000万円前後で売れそう」だとかそのくらいの目線は出せますが、実際に売ってみないといくらで売れるか分かりません。思いのほか価格が伸びなかったり、その逆に予想よりいい価格で売れたりします。そこで、最初にお客様にどれくらいの価格でお伝えするべきか不動産会社にとっては悩みどころです。高めに伝えるとご依頼につながる可能性はあがるのでしょうが、結局言った値段で売れなかったらクレームに繋がりかねません。逆に安めに言ったらそもそもご依頼につながる可能性が下がってしまうでしょう。
私が考えるいい不動産会社は正確にお客さまに情報を伝えて、判断は客さまに委ねる会社さんです。例えば「買取業者へのヒアリングですと2500万前後を提示した業者が多かったです。この価格帯であれば売却できる可能性は強いでしょう。一般の消費者の方を探せばもう少し高い価格で売れる可能性も十分あります。ただうまく見つかるとも限りませんし、あまり時間をかけると市況が悪くなるかも知れません。そこでひとまず1カ月は一般向けに販売活動をして、動向を見てから買い取り業者への販売も検討してはいかがでしょうか。」といった感じで情報と提案がセットになっていると親切だなと感じます。
いかがでしたでしょうか。下北沢司法書士事務所では、不動産の価格調査なども承っております。「いきなり不動産会社に行く前に、詳しい人から情報収集してからにしたい」とお考えの方、ぜひ下北沢司法書士事務所にお声がけくださいませ! skype相談もやってますよ~。
下北沢司法書士事務所 竹内友章